液状現像型ソルダーレジストは、プリント配線基板の製造時において、電子回路を保護するための最適な方法です。現在、世界には少なくとも20のソルダーレジスト商品のサプライヤーがあります。各ベンダーは、化学および電気めっきプロセスにおける最適な耐性、金との互換性、ハロゲンフリー製品、多くの仕上げ特性、高い鉛筆硬度、UL 94 VO、多種多様な色など、エンドユーザーが望む多くの機能を組み込んださまざまな種類の商品を提供しています。ソルダーレジストは、市場で要求される多くのアプリケーションシステムの特性を最適化するために特別に設計されています。
いくつかの異なる既存のインク塗布技術が液状現像型インク塗布アプリケーションに適応されており、成功の度合いはさまざまです。液状現像型インク塗布を最適化するために特別に開発されたのは、当社製の両面縦型塗布機だけです。
最も広く利用されている3つの塗布技術は、カーテンコート、スプレー、スクリーン印刷です。これらの技術は、スループット、機能、塗布後の品質、歩留まり、適用できるインクの種類、投資コストと運用コスト、および環境への負荷が大きく異なります。
両面液体現像型インク塗布について
スクリーン印刷を大量生産用のインク塗布技術として利用するために、当社は、複数の高品質な多層回路基板の主要メーカーと緊密に連携し、プリント回路基板の両面を同時に塗布することが可能なスクリーン印刷装置の開発に成功しました。
インク塗布に対する品質と再現性は、両面塗布時に利用される当社独自のスクリーン印刷技術によって強化・担保されています。当社の印刷は、タイトなスクリーンメッシュ上において高いオフコンタクトによって、浅いスクイージ角度で高いスクイージ圧力と共に高速で行われます。この手法により、トレース全体、およびトレース間で均一なカバレッジが保証されます。リーディングエッジ印刷は、インクをトレース間、およびトレース上に強制的に塗布します。 2〜3 mil（50〜75ミクロン）のラインアンドスペースをスキップやバブルなしで形成できます。高さ9ミル（225ミクロン）のトレースも確実に塗布できます。膜厚は、スクリーンメッシュ、印刷速度、スクイージ特性の組み合わせによって簡単に制御できます。
1990年に本技術を当社が発明し、特許を取得して以降、塗布されるプリント回路基板が変化するに伴い、当社製装置のラインナップと機能を進化させてきました。当社装置は、バックパネルアプリケーションで用いられる重いプリント回路基板を塗布するために開発されました。
当社の両面印刷機は、最新の技術と信頼性の高い確立された基盤技術の両方を組み合わせる形で具現化しています。信頼性の高い確立された基盤技術–スクリーニング–は、本質的に大変シンプルな仕組みです。ただし、その主な欠点は、その事細かさです。多くのエンジニアは、スクリーン印刷装置の操作は根本的に非科学的であり、かつ一貫した品質を担保するためには、一定レベルの優れたスキルと巧みの技の両方が必要であると認識していました。
当社は、当社が開発した両面印刷機によって、スクリーン印刷の操作時に求められるこれらの問題を解決しました。当社両面印刷機のスクイージ設計は自動調整を可能としており、プリント回路基板の取り扱いに対しても、さまざまなプリント回路基板の厚さと剛性レベルに自動的に対応します。最も重要なのは、各プリント回路基板に固有の型板が不要になることです。一般的な外形寸法のプリント回路基板は全て、スクリーンの変更や調整なしで印刷が可能です。
スクイージを使用してトレース間にインクを強制的に付着させることによって、最も信頼性が高く、再現性の高い印刷結果が得られます。フラッド型スクリーン印刷は、ソルダーレジストを塗布するための最も経済的な方法です。トレーストップの被覆率の向上、一貫性の高い分布、廃棄ロスの削減、溶剤使用料の削減、塗布された材料の単位面積あたりの使用インク量の削減を実現します。
当社が開発したフラッド式スクリーン印刷機の縦型両面塗布方式には、革新的な技術が組み込まれており、最も重く、最も厚いバックパネルを通してフレキシブルプリント回路基板を印刷できます。これらの機能には最適なカバレッジと充填のための鋭角印刷技術、プリント回路基板のサイズや異なる種類のインクの迅速な切り替えを可能にする品質制御技術、事前にプログラミングされたさまざまな操作モードへ対応するためのプログラムが搭載されています。
当社の両面印刷機は少量のインクで充填できます。当社製装置のシステムが正常に動作するには、1キロのインクで十分です。本機能により、当社の両面印刷機は少量のプロトタイプ向けプリント回路基板の生産に最適です。さらに、現在はさまざまな種類のインクの仕上げと色が要求されるため、当社製装置によって、お客様はインクを大変効率的に活用可能です。
当社スマート印刷システム（Smart Print System）の概要
